どぼるざーくとゆく、高分子シミュレーション

lammpsやOCTAなどの高分子シミュレーターについて四苦八苦しながら学んでいくブログです。Twitterアカウント@lammps_octa

【lammps】lammpsを実行できるようにするぞ!!!!(WindowsでLinuxを実行)

はじめに

みなさん、こんにちは!
今回はlammpsを使えるようにするために環境設定を行いたいと思います!

(並列計算がどうしてもできなかったので、今回は単コアの場合ですごめんなさい('_'))

以下の記事で導入できるようにしました!!

 

polymer-simulation-beginners.hatenablog.com

 

 

 

ダウンロード以前に・・・

lammpsはLinux上でしか動かないので、Windowsを使っている人は仮想環境を整えるなどしてLinuxを動かせるようにしましょう。私はWSLのUbuntuを利用しました。

(https://www.microsoft.com/ja-jp/p/ubuntu/9nblggh4msv6?activetab=pivot:overviewtab)

 

ダウンロードから起動まで

①webからダウンロードする


まずは以下のlammpsのホームページに移動して、自分の環境にあったパッケージをインストールしましょう。私は一番上のやつをダウンロードしました。

(https://lammps.sandia.gov/download.html)

 

f:id:toal_peg_simu:20191231213250p:plain

②パッケージの解凍

ダウンロードしたファイルがあるディレクトリで以下のコマンドを実行しましょう。

sudo tar xvfmp lammps-stable.tar.gz

(なんか公式のコマンドで実行したら色々エラーを吐いてきたので、このコマンドで解凍しました。)

 

③必要なパッケージを選択する

解凍が完了したらsrcフォルダに移動して自分が今後利用したいパッケージを選択します。lammpsにあるパッケージはsrcフォルダにいる時に

make ps

と入力すると確認できます。私の場合は『CLASS2』『KSPACE』『MOLECULE』『USER-MISC』『OPT』を選択しました。

f:id:toal_peg_simu:20191231215942p:plain

パッケージを選択する際には

make yes-パッケージ名 (例.make yes-CLASS2)

で指定できます。間違えた場合はyesをnoに変えるだけでアンインストールできます。

 

④実行プログラムを作成する

パッケージの選択が終わった後はsrcフォルダで

make serial

を実行します。そうすると数分くらいで止まるのでsrcフォルダの中に『lmp_serial』が作成されたと思います。

 

⑤PATHを通す(※ターミナルを消すと設定が消えちゃうので書き直しました)

『lmp_serial』ファイルを間違って消さないように任意のフォルダに移動させます。

その後どこでもlammpsを実行できるようにPATHを通します。

まず任意の場所で、

vi .profile

を実行する。これをするとviファイルが開ける。そこで

export PATH=$PATH:/(lmp_serialがあるディレクトリ)/

と書き込みます。書き込んだらESCボタンを押して『:wq』を入力。そして

source ~/.bashrc

を入力すれば設定が適用される。

 

さいごに

いかがだったでしょうか。大晦日の半日を費やすことで何とか書き上げることができました。おそらくどこかの段階でエラーが出るかもしれませんが、Linuxか各パソコンの環境に起因する問題だと思うので諦めずにトライしてみてください!!

以下に今回の記事を書くために利用したページを紹介しておきます。

 

参照

①lammpsのダウンロード(本家ホームページ)

https://lammps.sandia.gov/download.html

WindowsLinuxを導入するソフト

https://www.microsoft.com/ja-jp/p/ubuntu/9nblggh4msv6?activetab=pivot:overviewtab

Macでの導入についても書いてある

http://www.hpci-office.jp/materials/ws_160219_yoshizawa.pdf

④lammpsのファイルが解凍できない時に見た(Cannot change mode to rwxrwxr-x: Operation not permitted)

https://siguniang.wordpress.com/2013/07/14/untar-gives-cannot-utime-operation-not-permitted/

⑤MPI並列計算の時に必要なパッケージを記したページ

http://www.hpci-office.jp/materials/ws_161004_yoshizawa.pdf

Linux環境でlammpsを導入するときに使えそうなページ

https://winmostar.com/jp/manual_jp/installation/LAMMPS_install_manual_jp_linux.pdf

⑦PATHをLinuxで通す方法で参考にした

http://rnakato.hatenablog.jp/entry/2017/10/14/172350